4/10 吉里吉里忌

 今日は、気温も上がって引き続き天気がいいのですが、畑はお休みにして、川西町で開かれる井上ひさしの命日(4月9日)にちなむ「吉里吉里忌」に行ってきました。
 毎年、井上ひさしゆかりの人を呼んで話を聞きます。今年は渡辺えり。井上ひさしにこまつ座の舞台の出演を依頼され、4か月の日程をあけて待ったが、とうとう台本が1枚しか来ず、延期ではなくて中止になってしまい、以後井上ひさしと疎遠になってしまったことなど、ユーモアたっぷりに、それでいて、平和な世界に向けて演劇人として仕事を続けるという真摯な姿勢を熱く語りました。最後に、井上ひさしの最後の戯曲「組曲虐殺」の小林多喜二が歌う歌詞を朗読しました。
 愛の綱を肩に/希望めざして走る人よ/いつもかけ足で/森をかけぬけ/山をかけのぼり/崖をかけおりて/海をかきわけて/雲にしがみつけ/あとにつづくものを/信じて走れ
 宮沢賢治の雨ニモ負ケズをちょっと連想させます。
 お昼は、川西町など置賜地方西部でよく見かける馬肉ラーメンを食べました。馬肉は、馬と生きる東北の農村の食文化でもあります。置賜公立総合病院前にある「やまき」。どれも馬肉のスープとチャーシューですが、辛味噌ラーメンは赤湯龍上海に匹敵するこってりで辛み十分の縮れ麺。お値段も馬肉醤油600円から。久々に山形らしいラーメンを食べました。

2022年04月10日